元警察官けいの記録簿

元警察官が事件、事故を解説するブログです。警察官採用試験対策も。

最近の警察学校の話

皆さんこんにちは。
けーです。

 

 


今回は、最近の警察学校の話についてです。

 

 


前回、「警察学校は厳しいの?」という記事を書きました。

記事の最後で「次回、最近の警察学校は厳しいのかどうか私なりの見解を記そうと思います。数年前に後輩から聞いた実話も記そうと思います。」と記しました。
その内容を順に書いていこうと思います。

 

 

最近の警察学校は厳しいのかどうか?

 


あくまで私の見解です。結論から言うと、、、

全国的に以前よりも緩くなっている

と考えます。その理由は次の2つです。


1,世間がパワハラを許さない空気になってきた。
一昔前であれば警察学校では、教官に「お前みたいなやつは警察官として不適格者だ!辞めちまえー!!」「いつになったら辞めるんだ!俺に殺されてぇんか!?」「お前らどういうつもりだ!こんなの前代未聞だぞー!?」等と罵声を浴びせられるのが日常でした。
狭い個室に呼び出され、何時間も気をつけの姿勢のままで罵声を浴びせられます。

 

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そう、ホント、言葉の暴力なんです。。。

 

 


しかし今は時代が違います。

 

 

パワハラは悪、断固として許すべきものではない!との空気が非常に強くなってきています。それは民間企業だけではなく、警察という世界でも例外はありません。やはり警察という組織は体質が古いところではありますが、徐々に変わりつつあります。

 

警察本部や警察学校の教官が恐れていることは何か?

それはパワハラで訴えられること!!


すでにご存知の方もみえるかもしれませんが、訴訟は全国各地で起きています。
「警察学校 パワハラ」で検索してみてください。けっこう出てきます。


一昔前でしたら、オモテにならなかったのではないかなと思います。世間も「警察学校は厳しくて当たり前」と考えたでしょう。しかし、時代は変わりました。そう、変わったんです。パワハラは悪!!と世間が認知してくれているんです(まぁ実際、悪なんですけどね)

 

やはり訴えられてはかないませんからね(笑)日常の仕事には支障をきたすし、最悪の場合「前」がついちゃいますから。。。

 

 

2,警察の悪いイメージをこれ以上悪化させたくない
最近警察の不祥事をよく聞きます。まぁ、私としては、しっかりとオモテに出すようになってきたんだから、むしろ評価すべきところだと思います。昔は隠していましたよ。何か根拠を示せと言われたら、証拠はありません。しかし、私が警察官時代に50代の警察官(当時です。今では60代でしょうか)の方々から聞いた話ですと、昔はかなりメチャクチャでした。


それに自殺者もオモテになってますからね。兵庫県警では機動隊の方々が相次いで自殺されていますからね。。。。自殺は本当に心が痛いです。。。。

就職活動時に情報収集すれば、若い警察官が機動隊に行かされるというのはすぐ得れる情報です。そんな大変なところ、誰だって行きたくないですよね。。。それが「警察官になるのは辞めよう」につながるというのは多少なりともあると思います。



 

以上、 このふたつでしょうかね。

そして、、、

 

 

 

数年前に後輩から聞いた実話です。
これはちょい数年前に現職警察官の後輩から聞いた話です。後輩をA氏とします。
A氏が言うには警察学校の職員から「警察学校では、厳しく指導することができなくなってしまった。理由は訴訟を起こされる恐れがあるからです。今まではダメなやつも辞めさせていましたが、これからはそれもできない。警察学校を卒業して、警察署に配属してから辞めさせて下さい。」
というふうにお達しがあったそうです。
まぁ、そうなるでしょうねw これも時代だと思いますねw

 

 


以上の話、ウソは書いていません。まぁ、見解の方は私の個人的意見ですが、後輩A氏の話は本当です。地方によって多少差異はあるかもしれませんが、間違いなく以前よりも厳しくなくなっていると思います。

 

 

 


4月1日までもう残りわずかです。
今年も日本全国の警察学校では4月1日に怒声が飛び交うんでしょうか。

 

パワハラには私はもちろん反対ですが、仕事柄、最低限の抑圧耐性をつける必要はあると思っていますw 度が過ぎるとね、良くないんです。。。

 

 

 


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。