皆さんこんにちは!
元警察官のけいです。
本日は、ハルオサン(警察学校入校期間中に警察官を退職)が出した本『警察官をクビになった話』を読んだ感想を記事にしようと思います。
この本は警察学校入校期間中に退職せざるをえなくなるまで追い詰められたハルオサンという方の、警察学校での出来事を描いた本です。
4月から警察学校に行かれる方、これから警察官を目指そうとする人にはぜひとも読んで頂きたい本になります。
〜〜目次〜〜
1,かんたんに結論から言います
結論から言うと、ハルオサンの話はちょっと誇張されてるところもあるけど、決して完全に嘘では無い!!警察学校ではハルオサンの描いた漫画のようなことは実際に起こりうる!!
というのが元警察官の私の感想です。
2,警察官を目指す人に伝えたいこと
ハルオサンの本についてネットではさまざまな意見が聞かれます。
ハルオさんの意見に同調する人もいれば、否定的な意見を言う人も。
元警察官の方々もハルオサンの本、ブログについて言及していることもあります。
中には「まったくの嘘だ!!警察学校はこんなにひどいところではない!!」といった意見も。
私がいた警察学校では、こんなにも酷い退職強要はありませんでした。同期内でのいじめもありませんでした。
しかし、私がいた警察学校なんて、47都道府県あるうちの一つにしかすぎませんし、警察学校の同期というのは、毎年変わってます(当たり前ですが)
警察学校の教官の中には、警察学校の学生をいじめる、退職強要することが、『不適切者を正しく指導する』ことだと思っている教官がゼロであるとは思えません。
警察学校の教官たちにとっては『自分たちがやっているのは正しい、指導である!!』と信じ込んで、はたから見たらいじめ、退職強要以外のなにものでもないことをやっているかもしれません。
また、本を読んでいただければわかると思いますが、警察学校というのは、とても精神的に負担の大きなところです。
警察官を目指すもの同士頑張っていこうと警察学校初日の日は誓いあっても、精神的に追い詰められていくうちに、同期同士の仲は次第に険悪になっていきます。
だって、高校を卒業して間もない18歳の人が初対面の人たちと寝食をともにするんですよ?
そりゃあ、喧嘩の一つでも起きてもおかしくないですよね(笑
人間だから、合う合わないあって当然なんです。
警察学校とはそういうところです。
これから警察学校に入られる方、警察官を目指そうとしている方には肝に命じていただきたいです。
特に私が強調したいのは、ハルオサンの心理についてです。
警察学校は閉鎖的な空間です。
一度疑心暗鬼になってしまうと、なかなか思考をリセットするのは大変です。
作中の描写の中には、はたからみると被害妄想的な 、「ほんとかよ、これは??」と疑いたくなるようなシーンもありました。
しかし、閉鎖的な警察学校にいると、一度疑心暗鬼になってしまうと、全てを疑って見てしまうところがあります。
同期に馴染めず辞めていく人の心理というのは、こういったものかなぁと思います。
警察学校を辞めていく人の心理について実にうまく描かれていると思います。
3,一読の価値は絶対にある!!
これから警察官を目指す人には絶対に読んでもらいたいです。
警察学校の悪い面をこれほどまでに前面に押し出した本は他にはありません。
ちょっと大げさに話をもっているところもありますので、全部を全部鵜呑みにする必要はないと思いますが、警察学校ではこういったこともおこりうるんだなぁと思ってもらってかまいません。
あまり詳しく書くとネタバレになってしまうので、内容に触れることは控えます。