皆さんこんにちは!
元警察官のけーです。
今回は、先日あった警察官襲撃事件について、元警察官の立場から記事を書きたいと思います。
~~目次~~
1,襲撃される警察官は情けない?
今回の警察官襲撃事件を知った世間の皆さんはどう思うでしょうか?
世の皆さんのイメージからすると、「悪人をやっつける警察官は強くて当たり前!」「油断している警察官が悪い!」「情けない、そんなんで市民の安全を守れるのか?」
と、お思いの方もみえるかもしれません。
まぁ、それも一理あります。
悪人を捕まえる警察官が包丁で刺されてしまい、あろうことかけん銃を奪われてしまっては大問題です!!
しかし!!
あの事件では、犯人はあらかじめ交番に電話をし、「空き巣に入られた。警察官2人で来てほしい。」と伝え、交番に3人いた警察官を一人にさせる作戦をとっています。
で、一人になったところを包丁で襲撃!!!
2対1ならば、どちらかが、相手の様子を伺ったりしてますが、まさか目の前の人が自分を包丁で刺そうだなんて思ってもいないでしょうから。
いやぁ・・・、これは回避できませんよ。。。ふつーの人のふりをして、道を尋ねれば、警察官はちょっと回避できないのではないかなぁと思います。もちろん、ダメですけど。しかも、明け方ですからね。眠たいときだったと思います。もちろん、それも狙って、明け方の犯行に及んだのでしょう。
正直なところ、日本の治安というのは世界ナンバーワンレベルだと思ってます。
で、日本の警察官というのは緊張感も薄れてしまうもんです。
刺された警察官が悪いと言われればそれまでですが、今回の事件のように、用意周到に準備され、襲撃されるだなんて、今までの日本では起こり得なかった事件です。
そんな中、いきなり包丁でブスリですよ。
無理!!
もちろん、そんなんじゃいけませんが、、、、無理です。。。
2,こんな事件が続くようであれば、無理なのは??
こんな事件が頻発するようであれば、駐在所勤務は、真っ先に見直さなければなりません。
駐在所とは、田舎にある、パッと見、交番なのですが、警察官が夫婦で交番に住んで、勤務しているところのことです。
都会の交番は、交代で警察官が勤務していますが、駐在所というのは、警察官とその奥さんや子どもが住み込みで生活をしているところです。夜も当然駐在所で寝泊まりします。
怖すぎますよね。けん銃を奪うために襲撃されるわけですよ。。。。
奥さん、怖くて逃げ出してしまうのではないでしょうか。
3,現在の警察官の勤務体制は、日本の治安の良さありきで作られている
現在の警察官の勤務体制は、過去の事例にのっとり、作られているといっても過言ではありません。
繁華街の交番は酔っ払いや暴力団のもめごとに対処できるように、多くの人員を配置しています。しかし、田舎では交番は一人勤務が珍しくありません。これはどういうことかと言いますと、田舎は警察官が狙われるような環境ではないということを意味しています。繁華街だと、暴力団やチンピラが警察官に絡むということもありますが、日本の田舎では、警察官をうっとおしがることはあっても、まさかけん銃を強奪しようとは思いもしませんよね。だから一人勤務でも今まで特に大きな問題がなく運営できていました。
しかし、今後このように、警察官を狙った襲撃事件が続発するとなると、考えす必要があるかもしれません。
だって、警察官の腰には、何がついているんでしょうか??今回も奪われてしまいましたよね??そう、けん銃が!!
奪われてしまったけん銃が、他の一般市民を狙う道具にされてしまうということは、絶対に阻止しなければなりません!!
4,さいごに
日本の警察官の勤務体制は、今までの日本の治安の良さから作られてきました。
しかし、今回のように警察官が襲撃され、けん銃を奪われるという事件が起きてしまった以上、勤務体制を見直す必要があるのではないかと思います。
だって、今までは行動に移さなかっただけで、心の中で「警察官を襲撃して、けん銃を奪ってやる!!」と考えているやつは他にもいるでしょうし、今回の事件は、そいつに対してチャンスを与えてしまったようなもんです。。。。
今後も似たような事件が起きないことを祈ります。