皆さんこんにちは。
元警察官のけいです。
今回は、ハルオサンという方の「漫画 警察官をクビになった話」について元警察官という立場から記事を書きたいと思います。
【2020年3月21日再編集】
ネタもとのマンガはこちらから読むことができます。
~~目次~~
1,ハルオサンて何者??
『ハルオサン』と検索するとすぐに出てきます。すごいですねw こんだけSEO強いのはうらやましいの一言ですw
端的に言ってしまうと、警察学校在学中に退職された方です。
ですが、退職までにいたった経緯がひどくて、そこが世間の反響を呼び、一気に有名人になったようです。いじめ、パワハラってやつです。。。
私の同期も警察学校在学中に退職した人はいます。採用時の3割ぐらいでしょうか。警察官を拝命してから警察学校を卒業するまでの半年の間に3割ほどが辞めてきました。まぁ、警察学校は人を辞めさせるためのところなので、退職者が出るのは珍しいことではありませんので、まぁ、それはいいと思います。人によって仕事に向き不向きがあると思います。その仕事が人生全てではないと思います。食い扶持なんて、ちゃんと探せばいくらでもありますからね。特定の仕事に固執する必要は無いと思います。
2,ハルオサンの話を知った世間の反応について
ハルオサン、めちゃくちゃ絵がうまいんですよwww
どう絵が上手いのかといいますと、読み手に絶望感を感じさせるのがとても上手!!笑
なんていうか、すごいジメジメとした絶望感を感じさせてくれる絵なんですwww
まぁ、それは置いておいて・・・。
ハルオサンの『警察官をクビになった話』についてはネット上で色々と意見が出てます。
「なんてひどいところだ!今からでも遅くはない!当時いじめてきた奴を実名告発すべきだ!!」「ハルオサン、、大変でしたね。私も同じようなめにあって警察官を辞めました。。」「ハルオサンのマンガを読んで涙が止まりませんでした。」などなど
ハルオサンに同情的な意見が多いなかで、否定的な意見も出てきます。
「私は警察官(現職・元 ともにご意見される方みえます)だが警察学校はこんなにひどくない」「こんな人間が警察官になってもらっては困るから辞めてもらって正解だ!」「そもそもハルオさんは社会人として不適格なのでは?」
といったけっこう辛口コメントやまぁごもっともなご指摘などいろいろあります。少数派ですけどね。
大多数はハルオサンに同情的な方々です。
3,元警察官の私の見解
ネットでは、先述のとおり現職警察官や元警察官がこのおはなしに対して「警察学校では私も同じような目にあった」というものや「こんなにひどいところではなかった。ハルオさんは話を誇張している。ウソだ!!」といったものまで様々でした。
そして、ハルオさんがこの話を書いたことをきっかけとして、彼に新たに仕事の話が舞い込んできていたにも関わらず、それらの仕事のお話が流れてしまっているらしいんです。。。ハルオさんも述べられているんですが、おそらくなんですが、警察関係者が工作を行っているのではないかと思われます。。。
警察の悪評を流す者を放ってはおけぬ!!ってことなんでしょうかね。
怖い組織ですね。
私もハルオさんの作品を読ませていただきました。
元警察官の私の立場からの、彼の作品内容に関しての結論を簡潔にお話しますと・・・、
警察学校という特殊な空間ならば、ハルオさんが書かれたマンガのようなことが起こっても不思議ではない。
警察学校ではハルオさんの書いたマンガのようなことは起こりうる!!
というのが私の感想です。
警察学校という空間は特殊なんです。ハルオさんのマンガで述べられているように、「連帯責任で悪くない人までもとばっちりを受ける」
「できの悪いやつに対する同期からのいじめ」
「教官はできの悪いやつを辞めさせるためにあらゆるテを仕掛けてくる」
こんなのは充分起こりえます。
私が警察学校にいたときは、こんなにひどいことはありませんでした。できの悪いのもいましたが、ここまで露骨にいじめはありませんでした。
先輩や後輩の世代でも、できの悪い人はいましたが、そこまでひどいいじめはありませんでした。
ですが、だからといって、ハルオさんの書いたおはなしがウソかと言えば、そうではありません。
ハルオさんの書かれたおはなしの内容は、現実的に充分起こりえます!!
警察学校というのはそういうところなんです。どうしてそういったいじめが発生するのかについては、ハルオさんのマンガの中に詳しく書かれていますので、そちらご覧くださいまし。。。恐ろしいイジメの構造が説明されています。
ただ・・・、一部このテの声もあります。
「誇張されている!!」
わたしも、誇張はされてるかなぁ・・とも思います。
そして、彼の、あの絵!!ww
あの絶望感を感じさせるあの絵が見るものに絶望感を感じさせるため、ちょっと大げさになってるような気がしないでもないかなぁと思います。。。
もちろん、彼が警察学校でうけた仕打ちは許されることではありません!!しかし、あそこまで絶望的に書いてしまうと、これから警察官を目指す人がいなくなってしまうような気が。。。まぁ、それも表現の自由というやつでしょうかね。
そして、ハルオさん自身、思い込みが強いのかなとも感じます。彼のマンガの中に「私の行いが警察学校中に噂になった」とありますが、率直なところ、警察学校では毎日なにかしらで教官に怒られるので、他の人が怒られてるのは決して他人事では無いんですよ。明日は我が身!!ってやつです。なので、人のことにいちいちそこまでかまっていられない!!というのが警察学校です。
4,30代の私が今思うこと
ハルオサンは、小さい頃から警察官になるのが夢だったと語っておりました。
そして、その夢が絶たれることになり絶望に打ちひしがれていました。マンガを読んだ方々からは励ましのコメントがたくさん届いております。
しかしですね、私は思うんです。
世の中、いくらでも夢を叶えることができなかった人はいます!!!
彼だけが特別では無いんです。
なりたいスポーツ選手になれなかった。
第一志望の大学に入れなかった。
アイドル歌手になれなかった
就きたい仕事に就けなかった(ハルオさん)
他にも、
まさかの冤罪で痴漢加害者にされてしまった
飲酒運転の車にはねられてしまった
70歳までのローン組んだ家が津波でやられてしまった
そういった方々がいます。。。
ですのでね、30代の私が思うのは、しょせん警察官だなんてのは、職業のうちの一つにすぎないと思います。そう、数ある職業のうちの一つなんです。
だから、職業につけなかっただけで、そこまで思いつめなくてもいいのではないかと思います。まぁ、こういうこと書くと、「お前にはわかるまい!!」となってしまうんですが・・・。
本日の記事のまとめとしては、、、
警察学校というところでは、ハルオさんの書いたマンガのようなことは、充分に起こりえるということです。
これからも、当ブログでは警察官を目指す方を応援していきます !!
最後まで読んでくださりありがとうございました!!
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