元警察官けいの警察官採用試験合格ブログ

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警察学校について【教官は?スマホ持ち込みOK?】

皆さんこんにちは!
元警察官のけいです。

本日は、警察学校のことについて、今まで触れてこなかった点を記事にしようと思います。


◆◇警察学校関連の記事はこちらから◇◆ 

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〜〜目次〜〜

 

1,まずはおさらい、警察学校って?

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警察学校は、警察職員として必要な基本的知識・技能を学ぶための全寮制の職業訓練の場です。

警察官採用試験に合格すると初任科生として大学卒業者は6ヶ月、それ以外の高校卒業者等は10ヶ月の訓練を行い、それぞれの警察署へ配属されます。

また、配属された後も再度警察学校へ入校し、初任補修科生として大卒であれば2ヶ月間、高卒であれば3ヶ月間、より実践的な訓練を行います。

昇任試験に合格したときや刑事などになった時も警察学校へ入校します。

 

 

2,警察学校にいる人々

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学校長
学校長は警視正(上から4番目の階級)が着任しており、警察組織の中ではかなりえらい地位の人と言えます。イメージは教育学校の学校長と似ています。

教官
教官は警部補や警部が着任しています。分野ごとに担当の教官がおり、授業を行っていきます。教育学校の教師との違いは、すべての教官が声の大きさと気迫を兼ね備えていることです。

一般人とは違う雰囲気に戸惑うところもありますが、同じ人間であることは変わらないので思いやりや優しさもあります。信頼関係を築くことも出来るでしょう。

入校生
同じ日に入校であっても、大学卒業者と高校卒業者では、別の期で分けられます。任命されて間もない大学卒業期と高校卒業期の他にも、部長等の昇任試験に合格した警察官や刑事になった警察官たち等も入校してくるため、生徒がすべて新人とは限らない。

同期かと思って知らない人に話しかけると肝を冷やすことになるので注意しましょう。

 

3,学生の役職について

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総代
総代は入校生の代表として1名任命されています。基本的には成績順や入校した巡査の最年長等が総代に選ばれています。業務は、入校生のリーダーとして教官からの指示を受け、同期の巡査に通達したり、行事の際に入校生代表として挨拶を述べたりすることです。
他の巡査に比べると、忙しくなってしまいますが、他の巡査にはできない経験を積めたり、存在を覚えてもらうことができるというメリットはあります。
また、卒業時の点数に加点されるとも言われている。この点数が、卒業後に希望の地域へ配属されるかどうか影響すると言われています。

副総代
総代の補佐という立場で、各教場から一人ずつ選ばれています。総代同様に年長組から選ばれます。

室長
学校内の寮では一部屋8人程に分けられて生活し、その室員をまとめるのが室長です。室長も年長組から選出されます。総代・副総代からの連絡を受け、室員に通達する役割等があります。訓練時も部屋ごとのチーム分けで行動することが多く、室員を引っ張っていく立場になります。

   

4,警察学校内の活動について

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警察学校に入校した際は、教育学校と同じようにクラス分けされており、1班、2班…や(教官名)教場と呼んで区別されています。初任科第〇期〇班となります。知識や技能等を班ごどに競い合ったりするため、自然と団結力を高められていきます。
班構成は、教官・副担当教官、総代、副総代、室長、室員から成っています。教官からの連絡事項は総代から下へと通達されていきます。

教場
自分の班の教場や大人数が入る教場などがあり、授業内容に合わせて使い分けています。 クーラーなどはなく、非常に暑い空間での授業になります。そのため、座学中の飲水は許されていることが多いです。 講堂 授業や集会等に使われています。入校式等も行われ、テレビ局の人も訪れます。 体育館・柔道場・剣道場 授業や自主練時に利用することができます。

トレーニングルーム (都道府県によって違う可能性あり)
シャフトと重りがあるのでベンチプレスやスクワット等はできるますが、重量は限らているため、100㎏前後が限度です。懸垂やラットプルダウンなども出来ます。
非常に狭いルームのため10人もいれば自由に使うことはできなってしまいます。 自由時間に利用することができますが、本気でトレーニングしていた人には物足りない設備となっています。 射撃場 拳銃訓練を行う場所ですが、基本的には授業時以外には立ち寄りません。非常に管理も厳しい施設となっています。

グランド
ランニング等や体育イベント時に使用されます。1週300~350m程の土のトラックに芝生と土の混ざったのフィールドとなっています。

売店
飲食料や授業に使うもの等が販売されており、自由時間等に利用することができます。 食堂以外で唯一の食糧調達場所となるため、よく行列ができます。利用可能時間になってすぐに行くなど、タイミングを狙って行かないと貴重な自由時間が減ってしまうことになります。 なお、警察官をモチーフとしたお土産?記念品?のような物も売られています。


授業以外はここで過ごすことになります。 部屋は共同の大部屋の中に、人数分の机が壁に向け一列同方向に設置されています。私がいたころは共同の大部屋でしたが、今は全国的に個室の割合が多いようです。
机の反対側には、開き戸と壁で仕切られた2~3畳の小部屋が存在し、ロッカーとベットが在中しています。この中で洗濯物を干したり、睡眠を取ったりします。
ちなみに、各都道府県警察のホームページに、生活環境の写真が掲載されています。 当然男女は階ごとに分かれており、侵入するものなら即クビとなるでしょう。 下手すれば住居侵入罪ですから大問題になってしまいます。

浴場
共同の浴場があり、班ごとに利用時間が決められている。 広さは、20人程が入れる浴場が一つあり、その周りを囲うように洗い場が設置されている。

 

5,学校内の生活(1日の流れ)

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基本的には今までの学校と同じようにクラスと担任が存在し、授業を通して知識や技術等を学んでいきます。
最近の情報では、スマートフォンなどは、一定の制限のもと使用することが許可されます。 基本的には教育学校と同じような感覚ですが、警察学校との違いは、24時間の集団生活であることと給料がもらえることです。
またすべての面において本気度や厳しさ、緊張度をMaxにした環境が警察学校です。入校した最初の1ヶ月は、支給品・貸与品の配布や入校式の練習行います。

 

◆1日の生活について

6:30 起床 
起床時間は6時30分となっています。 起床後は速やかに身支度を済まし、布団を畳んで7時からの点呼に向かいます。 布団の畳み方はしわがないように綺麗に畳まなければいけません。 最近は昔の学校生活のように完璧に布団を畳まなくても多めに見られるようになりましたが、あまりにも手を抜いた畳み方は注意を受けます。昔は1本のしわが残っているだけでも窓から布団が捨てられていることもあったそうです。

6:45 点呼・ランニング
起床後は速やかに身支度を済ませ、6時45分の点呼に間に合うように整列し担当教官が来るまで待機します。点呼は班ごとに番号を確認し、全員が異常なくいることを報告します。 また、点呼終了後は体操とランニングを行うため、汗をかいたままの1日が始まります…。

7:15 清掃・朝食
朝の点呼とランニングが終わると、すぐに清掃を行います。その後、朝食となり、自分たちでお皿にご飯を盛って食べます。最近の警察学校では、昔のように急いで食べる風習がなく、イメージよりは余裕を持って食事を摂ることができます。 食事内容は、教育学校の給食のようなものであり、ごはんや汁物はおかわり自由となっています。味はおいしいとは言い難いですが、食べられないほどまずいというわけではありません。 
 

8:30 朝礼
朝は朝礼が行われます。その後教場に行きHRを行い、教官からの指示・連絡を受けます。朝礼等に限らず、基本的に指定時間の10分程前には整列を完了し、静止しながら始まるのを待つため現場入りはさらに早い時間になります。

9:00 授業
HR終了後に授業が始まるため、あらかじめ朝礼に行く前に授業に必要な物を用意しておかなければいけません。授業によって持ち物や服装が変わるため、朝の事前の準備と計画が重要になります。  
授業は教場で行う座学や現場を想定した模擬訓練、柔道着に着替えて行う術科訓練などがあります。次の授業が始まるまでに教場から離れた寮に戻り、着替えや準備を済ませてから授業場所に行かなくてはならないため、必死に準備をすることになります。
また、夏は非常に気温も高くなりエアコンもないため、術科訓練のあとに制服に着替えると大量の汗をかくことになります。 毎日大量の汗をかきますが、座学中でも水分補給は許可されることが多いのでこその点は安心してください。

12:00 昼食
朝食と同様に自分たちで皿に盛り付け食べます。昼食から3限目までは少し時間があるが、日替わりで行う教場当番があり、当番は仕事を果たすために休み時間を利用することになります。

13:00 授業
昼食が終わると、またひたすら授業が始まります。週に2度,5限目にクラブ活動があります。

17:30 夕食・自由時間
夕食が終わってからは自由時間となっており、ランニングや筋力トレーニング等で鍛える者や部屋で何もしない者など様々ですが、自主トレーニングも評価の対象の一部となっているため多くの人はランニングなどを行っています。

18:00~ 入浴
日によって教場ごとに入浴時間帯が割り振られているため、自由時間内と被るが入浴を済まさなければいけません。
男女別で一つずつ共同の浴場が設けられています。20人程が入れる浴槽が1つあり、浴場を囲うように洗い場が設置されています。 北海道警察学校では、急いで入浴を済ます風潮はなくなり、時間内であればゆっくり入浴することができます。平成の後半までは髪を洗っている最中に風呂場から出されたりすることもありました。

21:00 門限
平成30年頃の情報では、入校して最初の1ヶ月間は外出(外泊)することができません。時期やタイミングによって門限の時間は変わります。 基本的に警察は常に管理されているため、学校卒業後も、外泊や市内を出るときには上司に許可を取り、報告しなければいけません。しかも必ず許可が出るとは限らないところが不自由さを感じます。

22:10 就寝点呼
点呼とは班員の異常の有無や欠席の有無を報告するためのものであり、入校性全員が集まり、一班ずつ番号を数えて報告していきます。この流れがスムーズに行えなかった時や声が小さかった時などは、教官からやり直しの喝を入れられる。
最初の頃は、多くの班が失敗するため、点呼もなかなか終わらず、教官の怒号の指導や暑さ、静止の疲労と戦うことになります。

23:00 就寝
掃除が終わり次第、歯磨きなどを行い就寝に備えます。就寝時間が過ぎても電気が消えていなかったり、声が聞こえたりした場合は指導されるので静かに過ごしましょう

   

6,携帯・スマートフォンは使えるの?

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時期やその時の学校の規則によって変わりますが、日常的に使用することはできません。入校した際に教官にスマートフォン等を預け、使用の許可が出た時期から返却されます。
返却された際は夜だけ本人が携帯することが許され、就寝時に室長に預けるという規則のもと使用することができる場合もあります。
さらに最近では、入校時から本人によるスマートフォンの携帯が許可され、決められた時間に使用することができるようになったりもしています。まだまだ規則が変わる可能性がありますが、警察官の不祥事があれば使用不可になる可能性も捨てきれません。 その時によって規則は変わっていますが、年々規則が緩くなっているのは事実です。

 

7,外出・外泊について

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平成30年頃では、入校して1ヶ月間は、外出・外泊は許されていません。1ヶ月が過ぎると、自由時間内の外出や、週末の外出・外泊が許可されるようになります。 外泊は、基本実家のみであり、友人宅や宿泊施設に外泊することは許されていません。
また、入校生が問題を起こしたときは、連帯責任により、同期や班、室員単位で外出・外泊が禁止されることもあります。その場合、多くの人に相当恨まれるので覚悟してください。

 

8,自動車は運転できるの?

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入校中の自動車の運転は許可されていません。もし、規則を破った場合は退校処分もしくは自主退校となる可能性が高いです。
自身がいくら安全運転していたとしても、追突されたら学校にばれる可能性があるため、入校中の運転くらいは我慢したほうが良いでしょう。 

   

9,警察学校は基本的に厳しいところ

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警察学校は、なんとなく試験に受かったから来たみたいな人ではすぐに辞めてしまうでしょう。
自由も少なく、勉強や運動が苦手な人には過酷な環境となります。まれに警察学校は天国と言っている人もいますが、一般的な環境で過ごしてきた人には厳しい地獄のようなところと言えます。

しかし、まじめに取り組めば、様々な知識や技能を身に着けることができ、人間として大きく成長出来る場所でもあります。

警察学校は厳しいところというイメージがあると思いますが、本当に辛いのは学校を卒業して現場に出てからです。学校程度で音をあげているようではやっていけないため、本気で警察官を目指している方は揺るがない決意を持って頑張ってください。

 

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