皆さんこんにちは!元警察官のけいです。
本日は、せっかく警察官になったのに、警察学校で辞めざるを得なくなる理由について記事にしていきます。
【2020年3月28日 再編集】
〜〜目次〜〜
①怖い警察学校教官
これまでに厳しい環境を知らずに生活してきた人には、教官の恐さに耐えられず早い段階で辞めてしまう人がいます。
教官も多くの経験を積んでおり、一般人とは全く違った迫力があります。 それは、女性教官であっても同じで、とても恐い教官がたくさんいます。
そんな教官からの怒号や迫力に耐えきれず、入校して早い段階で辞めてしまう人がいます。
しかし、根は優しく、良い人間性の教官が多いため、卒業が近くなるにつれて教官の優しさに気づいていくことになるでしょう。
②悩みのタネは人間関係
集団行動
集団行動が苦手で、24時間ずっと同じ空間で過ごす仲間との生活が耐えられない人や、仲間と上手く付き合うことが出来ずに辞める人がいます。
警察官は、現場でも常に集団で行動するため、集団行動は大事なのですが、実際に入校してから集団行動の煩わしさを実感することが多いようです。
厳しい先輩
警察学校に入ると、教官や先輩等と接することで上限関係の厳しさを実感することとなります。
警察組織は普通の会社とは違って、上司に用事がある人は列を作って待ったりするなど、独特なものがたくさんあります。 スポーツ経験などがなく、上下関係に慣れていない人には、この警察組織特有の上下関係に嫌気が指し、辞めてしまいます。
③警察学校独自の規則
携帯電話、スマートフォンは使えるの?
地域にもよりますが、入校時には教官にスマートフォン等を預けることになり、1ヶ月ほどは使用ができません。
そのため、新聞以外では外部の情報は全く入ってこないです。 1ヶ月経過したあとは、週末や夜間のみに返却され、僅かな間だけ使用することができます。 このスマホの使用制限がなどの規則が現代人のストレスの1つとなっています。
外出、外泊について
こちらもスマートフォンの使用制限と同様に、最初の1ヶ月は外出・外泊ができません。
外禁が解けた後は、申請して外出・外泊等ができますが、縛りもあるため完全な自由といいうわけではありません。
そして、卒業したあとも外泊等の申請は必要となるため、不自由を感じて早い段階で辞めてしまいます。
自動車の運転は?
入校中の自動車の運転は禁止となっており、地域によっては家族以外が運転する自動車に乗ることも禁止されます。
そのため、外禁が解けたからといって、車に乗って出かけられるというわけではありません。
これらの規則の多さが、警察官の自由のなさを感じさせ、辞めていく人が多いのです。
④規則違反
スマホの持ち込みや男女交際など、規則違反をしたがために依願退職せざる負えなくなる人がたくさんいます。 入校時に入念に説明されるにも関わらず、規則違反をしてしまう人が一定数いるのです。
⑤訓練がつらい
スポーツ経験がある人には、そこまで辛いわけではないですが、運動経験がなかったり、苦手な人にはかなりきついときもあるらしく、訓練に耐えられず辞めてしまう人も僅かにいます。
しかし、どんな人でも、あきらめずに訓練をしていれば、入校時に比べて格段に成長させることができるため、強い精神力で頑張ってほしいところです。
⑥危険な現場であるということを思い知る
警察官はある程普の危険性があることを知っている人はいると思いますが、学校に入校すると、実際にどんな危険が過去にあったのかを教えられます。
ここで、意思が弱い人を落とす目的もあり、実際に警察官の危険性を知って辞める人がいます。
入校して間もない時期は、慣れない生活の中、不安も大きく、このタイミングで警察官の危険性を教えられるとビビッて動揺している人も少なくありませんでした。
⑦とても多い勉強量
勉強が苦手で不安な方も多いと思いますが、入校中はとにかく勉強時間が多いです。 小テストなども多く、自由時間を使って勉強する日がかなり多いです。
実際の自由時間の半分以上は、勉強時間に費やすことになります。 私も実際に思ったのが、こんなに勉強に時間を使うなら、資格を取ったり、企業したりした方が良いのではと思いました。
それくらい勉強に費やす時間は多いです。
⑧将来に不安を抱える
実際に警察学校に入校してみないと知りえない警察官事情も多く、知れば知る程将来に不満を覚えてくことがあります。
永遠に自由がない
警察官は、行動範囲や旅行等のプライベートも一生制限され、少ない自由を獲得するには申告が必須となります。
また、事故を起こした際には報告書書いたりなど、日常的に気を付けなければいけないことがたくさんあります。
当然ですが、交通違反なども問題となるため、一般人よりははるかに神経をすり減らして生活しています。
これらの生活は、やがて慣れていきますが、それは多くの我慢やストレスがあってのものです。 警察官の離職率の多さの原因でもあります。
激務
警察官はとにかく激務です。 地域警察官(交番勤務)であれば、1回の労働時間が34時間以上となることも少なくありません。
入校中であっても、いろんな警察官から情報が入ってくるため、警察官の現実を知って、将来に不安を覚えるひともいます。
最後に
警察官に興味を持っている人であれば、警察学校は天国と呼ばれたり、地獄と呼ばれたりしているのを聞いたことがある人もいると思います。
対照的な表現をしており、どっちが事実なのかわからないですよね。
そこで私が実際に過ごした経験をもとに、天国なのか地獄なのか、また楽しかったことや辛かったこと等も解説していますので、下記記事をご参照ください。 警察学校の事がイメージしやすくなりますよ!